バイアグラはED治療に使われる薬です。
薬そのものの価格としてはそれほど高い部類に入る薬ではありませんが、ED治療は自己負担であるため薬代も全額負担しなければなりません。
このためED治療を行うさいの選択肢のひとつにバイアグラのジェネリックを使うことによって薬代を抑えることができ、治療コストを下げることができます。
特にバイアグラは世界初のED治療薬として登場してから時間も経ち多くのジェネリックが販売されています。

バイアグラジェネリックの選び方とは?

ジェネリックとは先発薬の特許が切れたあとに他の製薬会社が後発薬として製造販売するというものです。
先発薬では、その効果や安全性を調べるために膨大な臨床試験を行うなどする必要があり多額の開発費が必要とされます。
このためその開発費が回収できるであろう一定の期間は特許としてその使用を制限して独占的に販売することができる制度が先進国では整っています。
しかし、その独占的な販売は先発薬の特許期間中であり、特許が切れるとその他の製薬会社は同じものを製造販売することが認められるようになっており、それらは後発薬やジェネリックと呼ばれます。
ジェネリックは先発薬と異なり開発費が大幅に抑えられているのでその多くは安価な価格で販売されます。
近年は特に医療費の抑制からジェネリックの使用が推奨されていますが、もともと自由診療で高額な薬代が掛かるED治療薬の場合には少しでも費用を抑えるためにジェネリックを選択する人も多くいます。

一方でバイアグラジェネリックの選び方としては国内で生産されているライセンスを正式に取得したものと、海外で特許切れ以前から生産されているものがあります。
そもそもバイアグラに含まれる主成分であるシルデナフィルの物質特許は2013年に満了しており、用途特許は2014年に満了しています。
この2つの特許期間が満了することでシルデナフィルを使ったED治療薬を他の製薬会社が作ることが可能になっています。

バイアグラのジェネリックの選び方としては、国内生産されるものと海外生産されるものの2つがありますが、安全性からすれば国内生産品を選ぶべきでしょう。
国内では複数の製薬会社がシルデナフィル錠として販売を開始しており、価格も本家のバイアグラが25mgが1300円、50mgが1500円が相場ですが、ジェネリックでは25mgが700円前後、50mgが1000円前後が相場となっており薬代の負担が軽減できます。
一方でさらに費用を抑えたいといった場合には海外で生産されているジェネリックが選択肢に入ります。
その場合個人輸入で手に入れる必要がありますが、それでも価格は国内で生産されるジェネリックよりも大幅に安くバイアグラのジェネリックを手に入れることができるというメリットがあります。

バイアグラは世界初のED治療薬

バイアグラは世界初のED治療薬として知られ1998年にアメリカで発売が開始されたものです。
それまでEDに対しては内服して効果を得られる治療薬はなかったために画期的な薬として世界中でセンセーションを巻き起こしました。
日本では海外で開発された薬は安全性がわかっていても承認されるまでに大幅な時間が掛かることで知られていますが、バイアグラは発売されて以降、個人輸入によって購入する人が多くあり、そこで副作用による事故が多発したため、スピード承認された経緯があります。
バイアグラそのものは短時間しか作用しない薬ですが場合によっては重篤な副作用を起こすことが知られています。
これらは主にバイアグラに含まれる主成分のシルデナフィルの作用に起因するものです。

バイアグラの主成分であるシルデナフィルは、もともとは降圧剤として開発された成分であり血管の拡張作用があります。
降圧剤と使われる場合にはバイアグラに含まれる量よりも多くの量が使われ、バイアグラでは影響が出ない程度の量となっていますが、それでも悪い副作用が出るリスクはあります。
ただそれも一時的なものであり、服用を中止して成分が身体から抜けると副作用も消えますが、重篤な副作用を引き起こすケースとして他の薬と併用する場合です。

バイアグラと併用禁忌とされているのはニトロや硝酸といったもともと降圧作用のある薬との併用です。
これは両者を併用すると降圧作用が増幅するため死亡に至る重大な副作用を引き起こす場合があります。
また不整脈を改善する薬においてもその作用を増幅させる可能性があるため同様の副作用を起こす場合があります。
これらの薬は併用禁忌となっています。

またバイアグラはあくまでもEDの原因であるペニスが勃起しにくいといった症状を改善するための薬であり、健康体である必要があります。
このため重度の肝機能障害、低血圧、高血圧の人、過去6ヶ月に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞といった既往症がある人は使用には注意を要します。

また網膜色素変性症患者の場合にも悪影響が出ることが知られており使用には注意が必要です。
これは健康な人でも副作用として見られる症状で、シルデナフィルの作用により色覚に異常を起こし、一部の色が認識できなくなる場合があります。

ただいずれにしても不可逆的な副作用にまで発展しなければ、シルデナフィルの成分が身体から抜けると副作用も収まり安全性の高い薬です。

EDの症状とその定義とは?

EDの症状は広範囲であり広義に言えば女性が満足するまでペニスの勃起を維持することができないといったものも含まれます。
日本語では勃起障害や勃起不全とも訳され性機能が著しく落ちた状態とイメージですが、現実的には性的興奮があるにも関わらず勃起を維持できない状態がEDとされます。

EDの定義としては「十分な勃起が得られないまたは維持できないため、満足な性行為ができない」「満足な性行為ができない状態が、少なくとも3か月以上持続する」がEDとされます。
なお、EDになる原因はさまざまでストレスから来るものもありますし、病気から来るものもあります。
また外傷や手術などの物理的な原因もありますが、いずれにしてもそれまで正常に満足いく性行為ができていたにも関わらず、それらが行えなくなった場合にはEDと診断されます。

ED治療を行う際はバイアグラをはじめとしたED治療薬の処方が一般的ですが、一方で原因はさまざまですから、薬で効果が出ない場合には原因を特定することが重要です。
そもそもペニスの勃起のメカニズムとしては、性的な刺激を脳が感じて、脳が勃起をするようにペニスおよび周辺に信号を発し、その信号を受けてペニスへの血流を増加させることによってペニスの体積を増やし勃起とするものです。
このメカニズムのどれかの機能が低下するとEDになりやすくなります。
この機能を低下させやすいのが糖尿病などで神経の障害や血管の硬化などによってEDになりやすくなります。
また加齢によってもこれらの現象が起こりやすくなります。
ED治療薬がない時代であれば、ともかく精力を付けて改善を目指すといったものが中心でしたが、一度衰えた性機能を取り戻すのは難しいものといえ、その点でバイアグラが夢の治療薬と呼ばれた所以でもあります。

一方でバイアグラはあくまでもペニスが勃起しやすい状態にするだけであって性的興奮を高めるものではありませんし、精子の製造にも関わりません。
このため性的刺激を受けなければ勃起しませんし、また勃起しても精液の量が増えるといった効果はありません。
このような作用からバイアグラそのものは不妊治療に使われるといったことは少なく、基本的には性生活を満足のいくものにするために使われる薬として扱われています。